先日、お客様からクロワッサンの感想を頂きました。
『クロワッサンの層の薄い生地にも小麦が感じられました』
評価して頂ける事自体嬉しいのですが、自分の意図が明確に伝わっていることが本当に嬉しかったので、クロワッサンの紹介をしたいと思います。
クロワッサン生地は、一般的には結構砂糖が入り甘い傾向にあります。しかし当店では、極力砂糖を減らして熟成期間を長く取り、小麦のでんぷん質を糖化させて旨味として感じられるクロワッサンを目指しています。その方が熟成感やコク、濃厚さを感じるのにしつこくない味に仕上がります。また折り数もわざと減らして、層の存在感と食感を出すようにしています。バターは『森永🉐バター』を使用しています。いわゆる『低水分バター』と呼ばれるバターで、標準のバターよりランクが上のバターです。『カルピスバター』がその典型ですが、わずかでも水分が少ない事で伸びの良いバターになり食感に影響を与えます。加えて森永のバターはミルク感があり、食感プラス香りをより感じる事が出来ます。全粒粉の香ばしさとバターのミルク感が相乗的に感じられる点も当店の特徴です。翌日に召し上がる場合や湿気の多い日はどうしてもしんなりして美味しさが半減してしまいます。トースターでサッと焦げない程度に温めて、そのままトースター内にしばらく放置しておくと美味しさが復活します。コーヒーやカフェオレと共に召し上がって頂くのがおすすめです。